日本物理教育学会北海道支部

第6回 高校物理の授業に役立つ基本実験講習会 in 北海道

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A 反発係数の測定 (ALの要素を含む) 北照高校 藏根 將洋 1m定規、ピンポン球、スーパーボール、スタンドが与えられ、実験方法はグループで考えて行う。1グループ2〜3名 ピンポン球の落下実験を100、75,50cmで実施すると、反発係数が明らかに値が違がう。スーパーボールでは、高さによらない結果が出た。 │ピンポン球 │ │ │ │はじめの高さ │最高点 │反発係数 │ │100 │65 │0.81 │ │75 │52 │0.83 │ │50 │38 │0.87 │ │15 │12.5 │0.91 │ │10 │8.5 │0.92 │ │5 │3.8 │0.87 │ │スーパーボール│ │ │ │はじめの高さ │最高点 │反発係数 │ │100 │78 │0.88 │ │75 │58.5 │0.88 │ │50 │39 │0.88 │ ピンポン球の反発係数の違いについて、議論が深まった。 玉の最高点を目測で行うとかなり誤差がでる。スマホの動画撮影を活用しよいデータが得られた。 与えられた環境の中で最良の実験方法を考えさせることに意味がある。 生徒に対し、どのような道具とどのような情報を事前に与えるか、どこまで考察をさせるか、 シンプルな実験なので、いかようにもアレンジができる。 B 大容量コンデンサーの充電、放電 札幌南高校 稲子 寛信  1Fコンデンサーにゼネコンで充電し(手応えで確認)、ゼネコンで放電する際の回転回数を観察する。並列接続、直列接続の要領の違いを体感する。  充電時と放電時、ゼネコンは同じ向きに回転する。何故?生徒に簡単に説明するのは難しそう!  コンデンサー、豆電球、ゼネコンを直列接続し、コンデンサーを放電する。回転するゼネコンを手で止めると、豆電球の明るさが明らかに変わる。どのように生徒に説明する? C 音の干渉・うなり、クインケ管、光の屈折 札幌南高校 藤林 亮太 クインケ管から出た音をパソコンに取り組み、増幅して生徒に聞かせると同時に、波形を画面で見せることにより、干渉を全員で共有することができる。 台形ガラスを用い屈折した光の経路をまち針で示す。空気とガラスの境界面で明らかに屈折していることが確認できる。 D 電流と磁場 電流が磁場から受ける力 札幌南高校 稲子 寛信  パスカル電線を用い、4A程度の直流電流を流すことにより、電流と磁界の関係を確認。コイル状にしたパスカル電線に交流電流を流し、コイル中心付近に磁石を置くことにより磁場の変化を体感する。またラジオより音声信号を流し中心に磁石を付けた空き缶を置くと、簡易スピーカになる。

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